2009年8月26日水曜日

<前立腺ガン>西本先生からの症例報告

2年半でPSAが4を切って安全圏へ
西本先生からの症例報告です。
「この患者さんは59歳のときに胆石の手術をされた経験を持つ現在64歳の男性です。
平成15年の11月に人間ドッグで前立腺ガンの疑いありと言われましたが、すぐには治療に入らず経過観察をされていたそうです。しかし、平成16年7月にはA県がんセンターで腫瘍マーカー(PSA)6.1との検査結果から前立腺ガンの診断を受けました。
同年8月にはCT、MRI、骨シンチ検査、膀胱鏡検査を受け、幸い転移はありませんでしたが、浸潤があるため手術をすめられました。しかし、年末にかけて手術の予定が取れないとの理由で、ホルモン療法が開始されたとのことです。
平成16年9月には一時的に腫瘍マーカー(PSA)が低下しましたが、ホルモン療法の副作用に悩まされ、さまざまな代替医療の情報を探すうち、同年10月に書籍で当院の情報を知り、翌11月に来院されました。来院時はPSA6.33と再び腫瘍マーカーが上昇しており、家族とも相談の上で低分子フコイダン(200cc/日)と代替医療をスタートしました。
平成18年に入るとPSAも4.0前後と落ち着き始め、低分子フコイダンの飲用量も漸減し、同年10月末より少しずつ仕事に戻り始められました。しかし、そのためにストレスが上昇。本来、仕事からのストレスが前立腺ガンの大きな因子であったため、PSAも平成19年1月には5.9まで上昇、この時点で低分子フコイダンの飲用量を増量しました。
すると平成19年3月にはPSAが4.2まで改善し、低分子フコイダンの飲用量を再び減らして継続。
同年10月に向け上昇傾向を示したPSAも、4.8をピークに減少傾向となり平成20年4月には、治療開始以来2年半ぶりにPSA3.9と4の壁を破り、安定して改善を続けておられます。
一般に医師の判断基準としては、4を切ると安全圏といわれていますので、ご本人も大変喜ばれていました。」


西本真司先生は「統合医療と健康を考える会」の発足当初から、低分子フコイダンを用いたガン治療に対してしっかりとした臨床データを積み重ねておられる先生です。国際学会などでも臨床研究の成果を発表されています。
ご自身が潰瘍性大腸炎を克服された経験から、西洋医学とさまざまな代替医療を組み合わせた統合医療で、真摯にそして温かい心で患者さんに向き合っておられます。

2009年8月3日月曜日

原発不明 多発性肝転移 <吉田先生からの症例報告>

吉田先生からの症例報告です。
「患者様はお医者さんで、娘さんからのご相談を受けました。
原発不明多発性肝転移で、肝臓全体にガンが置き換わっている状態でした。
相談されたときは、ある種の経口の抗ガン剤を主治医から処方されておられました。
西洋医学を柱にしたフコイダンの使用をすすめさせていただきました。
低分子フコイダンと抗ガン剤の併用により腫瘍は画期的に減少傾向に転じました。
この結果は医師であれば誰でも驚くと思います。
学会発表できるほどの結果に値するでしょう。 」


吉田先生は自身で低分子フコイダンの体内吸収の良さをたしかめられるなど旺盛な探究心をもち、
科学的知見の蓄積の大切さについて言及されています。
基礎的知見と臨床での知見が融合することにより、フコイダンの臨床応用がさらに加速されるものと期待されます。

2009年7月22日水曜日

膵臓ガン<古賀先生からの症例報告>

古賀クリニック院長 古賀一誠先生から以下のような症例報告をいただきました。
「横浜在住の患者さんで、74歳のときに膵臓ガンを指摘され、余命半年と宣告されました。
抗癌剤と並行して低分子フコイダンを中心にサプリメントの服用を開始され、以後2年半、定期的な検査にて経過を観察しています。腫瘍の増大は見られず、本人も元気で旅行などに出かけています。
平成20年3月のCT検査では腫瘍が微増したものの特に痛みもなく、元気に過ごされています。



膵臓は消化液の分泌やインスリン、グルカゴンなど大変重要なホルモンの分泌で重要な働きをしている臓器です。膵臓ガンは難治性ガンの中でも特に治りにくいガンといわれており、発見されたときには手遅れであることも多いとされています。
低分子フコイダンの飲用により膵臓ガン患者が快復したという症例は、現在医学の立場からすると信じがたいことのように思われます。
胃腸などの消化器系のガンでは、飲用した低分子フコイダンが直接ガンに作用して効果を示すことが考えられますが、膵臓のような腸管から離れた臓器に低分子フコイダンが作用するためには、その成分が腸管から吸収されて、血流に乗って作用したと考える方が自然だと思われます。
β-グルカンのように、腸管のM細胞により低分子フコイダン成分が貧食されて全身を回り、患部の免疫系を活性化するという機序もかんがえられないことはありませんが、免疫系の活性化だけでこうした効果が出てくるとは考えにくいと思われます。
難治性の膵臓ガンが低分子フコイダンで改善されたという症例はフコイダンの作用機序について深い示唆を与えるものであると考えられます。

2009年7月14日火曜日

「糖鎖」に作用し、ガンを正常細胞に戻す

糖鎖とは対内のすべての細胞膜の表面にある「産毛」のようなものです。体内の8種類の糖分子(グルコース・ガラクトース・マンノース・フコース・キシロース・N-アセチルグルコサミン・N-アセチルノイラミン酸)が鎖のようにつながってできています。

今、この糖鎖の働きが研究者たちに注目されています。糖鎖は人間の体にある細胞全体のネットワークにおいて、細胞同士の情報伝達を行っています。たとえば、体内に侵入してきたウィルスや異物、あるいはガン細胞への変化を関知し、様々な免疫細胞に知らせ、免疫システムを活性化させます。また、ホルモン分泌系にも働きかけ、体が必要としているホルモンを分泌させます。さらに、神経細胞にも糖鎖はくっついていますので、神経情報の伝達にも欠かせない役割を担っています。

糖鎖は生命システムの根幹を成しており、構造を分析していくことで、難病に対する有効な薬剤の開発が可能になると考えられています。
正常な細胞がガン細胞に変わると、レクチンという糖鎖結合タンパク質との結合性が変化することから、ガン細胞の表面の糖鎖構造が細胞のガン化によって変化することが古くから知られています。
ガン細胞に低分子フコイダンを作用させると、レクチンタンパク質との結合性が変化し、ガン細胞が特異的にアポトーシスを起こしやすくなることを、私たちは発見しました。
しかし、低分子フコイダンは正常細胞のレクチンタンパク質結合性には影響をあたえませんでした。ガン細胞と正常細胞の違いを見分けるというのは、じつは科学的には非常に難しいことなのですが、フコイダンはしっかりと細胞の違いを見分け、ガン細胞にだけアポトーシスを誘導するといった選択性を持っている可能性があります。

2009年7月8日水曜日

低分子フコイダンの作用 <血管新生抑制作用>

ガン細胞は自ら血管を作りだします。これが新生血管です。
新しい血管を伸ばすことでガンは増殖のための栄養補給を行うわけです。
ガンは大きくなるほどたくさんの新生血管を伸ばしていきます。そうなると患者さんの体に十分な栄養が行きわたらなくなり、やせ衰え、抵抗力が奪われていきます。
低分子フコイダンの血管新生抑制効果と転移浸潤抑制効果については、私たちも国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズクCladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表していますが、ヒト子宮ガンHeLa細胞を使った実験で、低分子フコイダンはガン細胞の血管新生を抑制するということを証明することができました。
血管新生はガン細胞が血管の成長を促進するVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を分泌することによって起こります。しかし、低分子フコイダンをガン細胞に作用させるとVEGFの分泌が抑制されました。あきらかに血管新生が抑制されているということです。

2009年7月2日木曜日

低分子フコイダンの作用 <免疫力強化作用>

低分子フコイダンを取り入れることで、免疫力も強化されます。
ガン細胞は患者さんに対し、増殖の邪魔となる免疫力を低下させます。
免疫力を維持するということは、ガンとの闘いにおいてとくに重要なポイントです。

2009年6月26日金曜日

低分子フコイダンの作用 <アポトーシス>

人の体は60兆個の細胞から成り立ち、新陳代謝しながら生命を保っています。役目を終えた細胞をアポトーシスさせるプログラムは、細胞にある遺伝子に組み込まれています。
しかし、ときどき遺伝子情報が狂い、自然死しない細胞が発現します。これは誰でも日常的に見られます。若い人でも3000、4000個のガン細胞が毎日発生していると言われていますが、すぐに免疫システムが発動し、調和を欠こうとする細胞を殺してしまいます。
問題は、ときに免疫システムに打ち勝ってしまう細胞がいることです。増殖する癌細胞を攻撃する抗がん剤や放射線は正常細胞にも影響し、吐き気や倦怠感、脱毛、肝機能障害といった副作用を起こします。
ガンの進行は止まっても、患者さんの免疫力が低下すれば、ガン細胞は息を吹き返します。しかも、薬剤耐性というヨロイを備えて復活します。
低分子フコイダンはガン細胞だけに特異的に作用してアポトーシスを誘導します。もちろん、食品ですから副作用はほとんどありません。
ただ、複雑な多糖体であるフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こさせるのかということについてはまだ研究中です。おそらく低分子の成分ではないかというところまでは追及しています。
アポトーシス誘導は低分子フコイダンの際だった特徴のひとつです。アポトーシスを起こさせる成分が明らかになれば、それだけを抽出することで、より効果が高く、副作用のないガン治療の医薬品、あるいはサプリメントを開発できる可能性があると思います。