糖鎖とは対内のすべての細胞膜の表面にある「産毛」のようなものです。体内の8種類の糖分子(グルコース・ガラクトース・マンノース・フコース・キシロース・N-アセチルグルコサミン・N-アセチルノイラミン酸)が鎖のようにつながってできています。
今、この糖鎖の働きが研究者たちに注目されています。糖鎖は人間の体にある細胞全体のネットワークにおいて、細胞同士の情報伝達を行っています。たとえば、体内に侵入してきたウィルスや異物、あるいはガン細胞への変化を関知し、様々な免疫細胞に知らせ、免疫システムを活性化させます。また、ホルモン分泌系にも働きかけ、体が必要としているホルモンを分泌させます。さらに、神経細胞にも糖鎖はくっついていますので、神経情報の伝達にも欠かせない役割を担っています。
糖鎖は生命システムの根幹を成しており、構造を分析していくことで、難病に対する有効な薬剤の開発が可能になると考えられています。
正常な細胞がガン細胞に変わると、レクチンという糖鎖結合タンパク質との結合性が変化することから、ガン細胞の表面の糖鎖構造が細胞のガン化によって変化することが古くから知られています。
ガン細胞に低分子フコイダンを作用させると、レクチンタンパク質との結合性が変化し、ガン細胞が特異的にアポトーシスを起こしやすくなることを、私たちは発見しました。
しかし、低分子フコイダンは正常細胞のレクチンタンパク質結合性には影響をあたえませんでした。ガン細胞と正常細胞の違いを見分けるというのは、じつは科学的には非常に難しいことなのですが、フコイダンはしっかりと細胞の違いを見分け、ガン細胞にだけアポトーシスを誘導するといった選択性を持っている可能性があります。
2009年6月26日金曜日
低分子フコイダンの作用 <アポトーシス>
人の体は60兆個の細胞から成り立ち、新陳代謝しながら生命を保っています。役目を終えた細胞をアポトーシスさせるプログラムは、細胞にある遺伝子に組み込まれています。
しかし、ときどき遺伝子情報が狂い、自然死しない細胞が発現します。これは誰でも日常的に見られます。若い人でも3000、4000個のガン細胞が毎日発生していると言われていますが、すぐに免疫システムが発動し、調和を欠こうとする細胞を殺してしまいます。
問題は、ときに免疫システムに打ち勝ってしまう細胞がいることです。増殖する癌細胞を攻撃する抗がん剤や放射線は正常細胞にも影響し、吐き気や倦怠感、脱毛、肝機能障害といった副作用を起こします。
ガンの進行は止まっても、患者さんの免疫力が低下すれば、ガン細胞は息を吹き返します。しかも、薬剤耐性というヨロイを備えて復活します。
低分子フコイダンはガン細胞だけに特異的に作用してアポトーシスを誘導します。もちろん、食品ですから副作用はほとんどありません。
ただ、複雑な多糖体であるフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こさせるのかということについてはまだ研究中です。おそらく低分子の成分ではないかというところまでは追及しています。
アポトーシス誘導は低分子フコイダンの際だった特徴のひとつです。アポトーシスを起こさせる成分が明らかになれば、それだけを抽出することで、より効果が高く、副作用のないガン治療の医薬品、あるいはサプリメントを開発できる可能性があると思います。
しかし、ときどき遺伝子情報が狂い、自然死しない細胞が発現します。これは誰でも日常的に見られます。若い人でも3000、4000個のガン細胞が毎日発生していると言われていますが、すぐに免疫システムが発動し、調和を欠こうとする細胞を殺してしまいます。
問題は、ときに免疫システムに打ち勝ってしまう細胞がいることです。増殖する癌細胞を攻撃する抗がん剤や放射線は正常細胞にも影響し、吐き気や倦怠感、脱毛、肝機能障害といった副作用を起こします。
ガンの進行は止まっても、患者さんの免疫力が低下すれば、ガン細胞は息を吹き返します。しかも、薬剤耐性というヨロイを備えて復活します。
低分子フコイダンはガン細胞だけに特異的に作用してアポトーシスを誘導します。もちろん、食品ですから副作用はほとんどありません。
ただ、複雑な多糖体であるフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こさせるのかということについてはまだ研究中です。おそらく低分子の成分ではないかというところまでは追及しています。
アポトーシス誘導は低分子フコイダンの際だった特徴のひとつです。アポトーシスを起こさせる成分が明らかになれば、それだけを抽出することで、より効果が高く、副作用のないガン治療の医薬品、あるいはサプリメントを開発できる可能性があると思います。
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