糖鎖とは対内のすべての細胞膜の表面にある「産毛」のようなものです。体内の8種類の糖分子(グルコース・ガラクトース・マンノース・フコース・キシロース・N-アセチルグルコサミン・N-アセチルノイラミン酸)が鎖のようにつながってできています。
今、この糖鎖の働きが研究者たちに注目されています。糖鎖は人間の体にある細胞全体のネットワークにおいて、細胞同士の情報伝達を行っています。たとえば、体内に侵入してきたウィルスや異物、あるいはガン細胞への変化を関知し、様々な免疫細胞に知らせ、免疫システムを活性化させます。また、ホルモン分泌系にも働きかけ、体が必要としているホルモンを分泌させます。さらに、神経細胞にも糖鎖はくっついていますので、神経情報の伝達にも欠かせない役割を担っています。
糖鎖は生命システムの根幹を成しており、構造を分析していくことで、難病に対する有効な薬剤の開発が可能になると考えられています。
正常な細胞がガン細胞に変わると、レクチンという糖鎖結合タンパク質との結合性が変化することから、ガン細胞の表面の糖鎖構造が細胞のガン化によって変化することが古くから知られています。
ガン細胞に低分子フコイダンを作用させると、レクチンタンパク質との結合性が変化し、ガン細胞が特異的にアポトーシスを起こしやすくなることを、私たちは発見しました。
しかし、低分子フコイダンは正常細胞のレクチンタンパク質結合性には影響をあたえませんでした。ガン細胞と正常細胞の違いを見分けるというのは、じつは科学的には非常に難しいことなのですが、フコイダンはしっかりと細胞の違いを見分け、ガン細胞にだけアポトーシスを誘導するといった選択性を持っている可能性があります。
2009年7月8日水曜日
低分子フコイダンの作用 <血管新生抑制作用>
ガン細胞は自ら血管を作りだします。これが新生血管です。
新しい血管を伸ばすことでガンは増殖のための栄養補給を行うわけです。
ガンは大きくなるほどたくさんの新生血管を伸ばしていきます。そうなると患者さんの体に十分な栄養が行きわたらなくなり、やせ衰え、抵抗力が奪われていきます。
低分子フコイダンの血管新生抑制効果と転移浸潤抑制効果については、私たちも国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズクCladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表していますが、ヒト子宮ガンHeLa細胞を使った実験で、低分子フコイダンはガン細胞の血管新生を抑制するということを証明することができました。
血管新生はガン細胞が血管の成長を促進するVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を分泌することによって起こります。しかし、低分子フコイダンをガン細胞に作用させるとVEGFの分泌が抑制されました。あきらかに血管新生が抑制されているということです。
新しい血管を伸ばすことでガンは増殖のための栄養補給を行うわけです。
ガンは大きくなるほどたくさんの新生血管を伸ばしていきます。そうなると患者さんの体に十分な栄養が行きわたらなくなり、やせ衰え、抵抗力が奪われていきます。
低分子フコイダンの血管新生抑制効果と転移浸潤抑制効果については、私たちも国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズクCladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表していますが、ヒト子宮ガンHeLa細胞を使った実験で、低分子フコイダンはガン細胞の血管新生を抑制するということを証明することができました。
血管新生はガン細胞が血管の成長を促進するVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を分泌することによって起こります。しかし、低分子フコイダンをガン細胞に作用させるとVEGFの分泌が抑制されました。あきらかに血管新生が抑制されているということです。
2009年7月2日木曜日
2009年6月26日金曜日
低分子フコイダンの作用 <アポトーシス>
人の体は60兆個の細胞から成り立ち、新陳代謝しながら生命を保っています。役目を終えた細胞をアポトーシスさせるプログラムは、細胞にある遺伝子に組み込まれています。
しかし、ときどき遺伝子情報が狂い、自然死しない細胞が発現します。これは誰でも日常的に見られます。若い人でも3000、4000個のガン細胞が毎日発生していると言われていますが、すぐに免疫システムが発動し、調和を欠こうとする細胞を殺してしまいます。
問題は、ときに免疫システムに打ち勝ってしまう細胞がいることです。増殖する癌細胞を攻撃する抗がん剤や放射線は正常細胞にも影響し、吐き気や倦怠感、脱毛、肝機能障害といった副作用を起こします。
ガンの進行は止まっても、患者さんの免疫力が低下すれば、ガン細胞は息を吹き返します。しかも、薬剤耐性というヨロイを備えて復活します。
低分子フコイダンはガン細胞だけに特異的に作用してアポトーシスを誘導します。もちろん、食品ですから副作用はほとんどありません。
ただ、複雑な多糖体であるフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こさせるのかということについてはまだ研究中です。おそらく低分子の成分ではないかというところまでは追及しています。
アポトーシス誘導は低分子フコイダンの際だった特徴のひとつです。アポトーシスを起こさせる成分が明らかになれば、それだけを抽出することで、より効果が高く、副作用のないガン治療の医薬品、あるいはサプリメントを開発できる可能性があると思います。
しかし、ときどき遺伝子情報が狂い、自然死しない細胞が発現します。これは誰でも日常的に見られます。若い人でも3000、4000個のガン細胞が毎日発生していると言われていますが、すぐに免疫システムが発動し、調和を欠こうとする細胞を殺してしまいます。
問題は、ときに免疫システムに打ち勝ってしまう細胞がいることです。増殖する癌細胞を攻撃する抗がん剤や放射線は正常細胞にも影響し、吐き気や倦怠感、脱毛、肝機能障害といった副作用を起こします。
ガンの進行は止まっても、患者さんの免疫力が低下すれば、ガン細胞は息を吹き返します。しかも、薬剤耐性というヨロイを備えて復活します。
低分子フコイダンはガン細胞だけに特異的に作用してアポトーシスを誘導します。もちろん、食品ですから副作用はほとんどありません。
ただ、複雑な多糖体であるフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こさせるのかということについてはまだ研究中です。おそらく低分子の成分ではないかというところまでは追及しています。
アポトーシス誘導は低分子フコイダンの際だった特徴のひとつです。アポトーシスを起こさせる成分が明らかになれば、それだけを抽出することで、より効果が高く、副作用のないガン治療の医薬品、あるいはサプリメントを開発できる可能性があると思います。
2009年6月25日木曜日
統合医療の必要性
現代医学は外敵に対して特効薬を開発し、悪い部分は削除するという考え方で進歩してきました。
しかし、原因は特定できず、予測不能な変化をする病気に対しては、手詰まりの状態です。
なぜなら治病困難な現代病の多くは生命システムに関わる病気であり、そして生命システム自体が今日の科学ではまだ完全に解明されていないからです。
この手詰まり状態に活路を見出すため、ガン治療には各方面からのアプローチ、つまり代替医療が試みられています。
そして、西洋医学と代替医療の長所を合わせた「統合医療」によって末期ガンを克服したという臨床例が多数報告されるようになってきました。
しかし、原因は特定できず、予測不能な変化をする病気に対しては、手詰まりの状態です。
なぜなら治病困難な現代病の多くは生命システムに関わる病気であり、そして生命システム自体が今日の科学ではまだ完全に解明されていないからです。
この手詰まり状態に活路を見出すため、ガン治療には各方面からのアプローチ、つまり代替医療が試みられています。
そして、西洋医学と代替医療の長所を合わせた「統合医療」によって末期ガンを克服したという臨床例が多数報告されるようになってきました。
2009年6月18日木曜日
どうしてガンになるのか?
現在日本人の3人に1人がガンで亡くなっており、やがて2人に1人がガンになるであろうといわれています。
なぜ、ガンは増え続けるのでしょう。
要因の1つは食生活にあると考えられています。本来、日本の食卓は栄養バランスに優れた野菜中心の食生活でした。ところが食の洋風化と食材の量産化が進むにつれ、化学合成された農薬や肥料、着色料や防腐剤といった添加物が使われるようになってきました。
こうした化学物質を私たちは恒常的に体内に取り込み、蓄積しています。
すると「糖鎖」という細胞同士をつなぐネットワークが乱れ始めます。これが一部の細胞を変化させ、ガン化させていく原因の一つになっていると見られています。
また、過激なストレスによる活性酸素の増加もヒトの免疫力を低下させ、ガン発現の大きな原因になっていると見られています。
なぜ、ガンは増え続けるのでしょう。
要因の1つは食生活にあると考えられています。本来、日本の食卓は栄養バランスに優れた野菜中心の食生活でした。ところが食の洋風化と食材の量産化が進むにつれ、化学合成された農薬や肥料、着色料や防腐剤といった添加物が使われるようになってきました。
こうした化学物質を私たちは恒常的に体内に取り込み、蓄積しています。
すると「糖鎖」という細胞同士をつなぐネットワークが乱れ始めます。これが一部の細胞を変化させ、ガン化させていく原因の一つになっていると見られています。
また、過激なストレスによる活性酸素の増加もヒトの免疫力を低下させ、ガン発現の大きな原因になっていると見られています。
2009年6月4日木曜日
「統合医療と健康を考える会」の発足
じつは、私の研究室には日々多くの研究依頼が寄せられます。
科学的な裏付けがない食品を持ち込み、有効性のデータを求める食品会社の人たちも少なくありません。
しかし、現役の医師が自ら研究室を訪れ、末期ガン患者の臨床例を示し、低分子フコイダンがなぜガン細胞消したのか?
その作用機序を調べてほしいといった依頼は初めてでした。
これは、研究に値する物質ではないかと私は直観しました。反面、一つの著効例だけで盲進することの危険性も感じました。
そこで、フコイダンを取り入れた統合医療を実践されている医師たちと、平成15年に「代替医療と健康を考える会」を発足しました。その後、「統合医療と健康を考える会」に改称し、平成17年にNPO法人の認証を取得しています。
科学的な裏付けがない食品を持ち込み、有効性のデータを求める食品会社の人たちも少なくありません。
しかし、現役の医師が自ら研究室を訪れ、末期ガン患者の臨床例を示し、低分子フコイダンがなぜガン細胞消したのか?
その作用機序を調べてほしいといった依頼は初めてでした。
これは、研究に値する物質ではないかと私は直観しました。反面、一つの著効例だけで盲進することの危険性も感じました。
そこで、フコイダンを取り入れた統合医療を実践されている医師たちと、平成15年に「代替医療と健康を考える会」を発足しました。その後、「統合医療と健康を考える会」に改称し、平成17年にNPO法人の認証を取得しています。
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