2009年5月27日水曜日

私がフコイダンと出会ったのは

平成14年の秋のことでした。
福岡で開業されている医師が私の研究所をたずねてこられ、
「先生、ガンが消えました」と興奮した口調でそう言われたのです。
ガンは難治病ですが、必ずしも「不治」ではありません。
患者さんの自己治癒力によりガンが縮退し、消滅することもありますし、
比較的初期の段階で見つかり、化学療法あるいは放射線療法が効果的に作用したのではと考えました。
しかし、医師が語る内容は私の想像とは大きくかけ離れていました。
患者さんは70歳を過ぎた男性で、以前に右肺のガンで一部摘出されています。
今回、定期健診で左肺への転移が解り、しかも腫瘍の大きさは4cmにも達する末期の状態でした。
この患者さんの場合、ガンの三大治療法と呼ばれる「手術」「抗がん剤」「放射線」のどの治療法も年齢的、体力的に難しく、余命三ケ月の診断でした。
そしてその患者さんが最後の望みを先の開業医に託したのは、余命宣告から2か月を経過したときでした。
その医師は西洋医学に東洋医学や食餌療法、サプリメント療法などの代替医療を組み合わせた「統合医療」を実践しており、患者さんの状況を把握し、「低分子フコイダン」の飲用をすすめました。
フコイダンとはモズクやコンブ、ワカメといった褐藻類のぬめり成分を濃縮した液体のサプリメントです。
平成8年の第55回日本癌学会総会で、初めてフコイダンのアポトーシス(細胞の自然死)誘導作用についての研究発表が行われています。一部の研究者たちは注目していましたが、まだ臨床例は少なく、その医師にとっても未知数のサプリメントでしたが、余命残り少ない衰弱した患者さんにダメージを与えず、速効性が期待できるものといえば「フコイダンしかない」。それが医師の選択でした。
引用開始後、3日目には1日中続いていた咳が軽減し、
半月後には寝たきりだったのが散歩ができるまでに快復。
3ヶ月後には血液検査とMRIで腫瘍マーカーは正常値に戻り、左肺に転移浸潤していたガンがきれいに消滅したのです。
かっての余命3ヶ月と診断され、手の施しようがなかったか患者さんの腫瘍がなくなったのです。
だから「ガンが消えました」と興奮したのです。
そして医師は「先生、フコイダンについて詳しく調べていただけないでしょうか」
こうして開業医の真摯な言葉が私とフコイダンを結びつけたのです。