2009年7月22日水曜日

膵臓ガン<古賀先生からの症例報告>

古賀クリニック院長 古賀一誠先生から以下のような症例報告をいただきました。
「横浜在住の患者さんで、74歳のときに膵臓ガンを指摘され、余命半年と宣告されました。
抗癌剤と並行して低分子フコイダンを中心にサプリメントの服用を開始され、以後2年半、定期的な検査にて経過を観察しています。腫瘍の増大は見られず、本人も元気で旅行などに出かけています。
平成20年3月のCT検査では腫瘍が微増したものの特に痛みもなく、元気に過ごされています。



膵臓は消化液の分泌やインスリン、グルカゴンなど大変重要なホルモンの分泌で重要な働きをしている臓器です。膵臓ガンは難治性ガンの中でも特に治りにくいガンといわれており、発見されたときには手遅れであることも多いとされています。
低分子フコイダンの飲用により膵臓ガン患者が快復したという症例は、現在医学の立場からすると信じがたいことのように思われます。
胃腸などの消化器系のガンでは、飲用した低分子フコイダンが直接ガンに作用して効果を示すことが考えられますが、膵臓のような腸管から離れた臓器に低分子フコイダンが作用するためには、その成分が腸管から吸収されて、血流に乗って作用したと考える方が自然だと思われます。
β-グルカンのように、腸管のM細胞により低分子フコイダン成分が貧食されて全身を回り、患部の免疫系を活性化するという機序もかんがえられないことはありませんが、免疫系の活性化だけでこうした効果が出てくるとは考えにくいと思われます。
難治性の膵臓ガンが低分子フコイダンで改善されたという症例はフコイダンの作用機序について深い示唆を与えるものであると考えられます。

2009年7月14日火曜日

「糖鎖」に作用し、ガンを正常細胞に戻す

糖鎖とは対内のすべての細胞膜の表面にある「産毛」のようなものです。体内の8種類の糖分子(グルコース・ガラクトース・マンノース・フコース・キシロース・N-アセチルグルコサミン・N-アセチルノイラミン酸)が鎖のようにつながってできています。

今、この糖鎖の働きが研究者たちに注目されています。糖鎖は人間の体にある細胞全体のネットワークにおいて、細胞同士の情報伝達を行っています。たとえば、体内に侵入してきたウィルスや異物、あるいはガン細胞への変化を関知し、様々な免疫細胞に知らせ、免疫システムを活性化させます。また、ホルモン分泌系にも働きかけ、体が必要としているホルモンを分泌させます。さらに、神経細胞にも糖鎖はくっついていますので、神経情報の伝達にも欠かせない役割を担っています。

糖鎖は生命システムの根幹を成しており、構造を分析していくことで、難病に対する有効な薬剤の開発が可能になると考えられています。
正常な細胞がガン細胞に変わると、レクチンという糖鎖結合タンパク質との結合性が変化することから、ガン細胞の表面の糖鎖構造が細胞のガン化によって変化することが古くから知られています。
ガン細胞に低分子フコイダンを作用させると、レクチンタンパク質との結合性が変化し、ガン細胞が特異的にアポトーシスを起こしやすくなることを、私たちは発見しました。
しかし、低分子フコイダンは正常細胞のレクチンタンパク質結合性には影響をあたえませんでした。ガン細胞と正常細胞の違いを見分けるというのは、じつは科学的には非常に難しいことなのですが、フコイダンはしっかりと細胞の違いを見分け、ガン細胞にだけアポトーシスを誘導するといった選択性を持っている可能性があります。

2009年7月8日水曜日

低分子フコイダンの作用 <血管新生抑制作用>

ガン細胞は自ら血管を作りだします。これが新生血管です。
新しい血管を伸ばすことでガンは増殖のための栄養補給を行うわけです。
ガンは大きくなるほどたくさんの新生血管を伸ばしていきます。そうなると患者さんの体に十分な栄養が行きわたらなくなり、やせ衰え、抵抗力が奪われていきます。
低分子フコイダンの血管新生抑制効果と転移浸潤抑制効果については、私たちも国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズクCladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表していますが、ヒト子宮ガンHeLa細胞を使った実験で、低分子フコイダンはガン細胞の血管新生を抑制するということを証明することができました。
血管新生はガン細胞が血管の成長を促進するVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を分泌することによって起こります。しかし、低分子フコイダンをガン細胞に作用させるとVEGFの分泌が抑制されました。あきらかに血管新生が抑制されているということです。

2009年7月2日木曜日

低分子フコイダンの作用 <免疫力強化作用>

低分子フコイダンを取り入れることで、免疫力も強化されます。
ガン細胞は患者さんに対し、増殖の邪魔となる免疫力を低下させます。
免疫力を維持するということは、ガンとの闘いにおいてとくに重要なポイントです。