2009年8月26日水曜日

<前立腺ガン>西本先生からの症例報告

2年半でPSAが4を切って安全圏へ
西本先生からの症例報告です。
「この患者さんは59歳のときに胆石の手術をされた経験を持つ現在64歳の男性です。
平成15年の11月に人間ドッグで前立腺ガンの疑いありと言われましたが、すぐには治療に入らず経過観察をされていたそうです。しかし、平成16年7月にはA県がんセンターで腫瘍マーカー(PSA)6.1との検査結果から前立腺ガンの診断を受けました。
同年8月にはCT、MRI、骨シンチ検査、膀胱鏡検査を受け、幸い転移はありませんでしたが、浸潤があるため手術をすめられました。しかし、年末にかけて手術の予定が取れないとの理由で、ホルモン療法が開始されたとのことです。
平成16年9月には一時的に腫瘍マーカー(PSA)が低下しましたが、ホルモン療法の副作用に悩まされ、さまざまな代替医療の情報を探すうち、同年10月に書籍で当院の情報を知り、翌11月に来院されました。来院時はPSA6.33と再び腫瘍マーカーが上昇しており、家族とも相談の上で低分子フコイダン(200cc/日)と代替医療をスタートしました。
平成18年に入るとPSAも4.0前後と落ち着き始め、低分子フコイダンの飲用量も漸減し、同年10月末より少しずつ仕事に戻り始められました。しかし、そのためにストレスが上昇。本来、仕事からのストレスが前立腺ガンの大きな因子であったため、PSAも平成19年1月には5.9まで上昇、この時点で低分子フコイダンの飲用量を増量しました。
すると平成19年3月にはPSAが4.2まで改善し、低分子フコイダンの飲用量を再び減らして継続。
同年10月に向け上昇傾向を示したPSAも、4.8をピークに減少傾向となり平成20年4月には、治療開始以来2年半ぶりにPSA3.9と4の壁を破り、安定して改善を続けておられます。
一般に医師の判断基準としては、4を切ると安全圏といわれていますので、ご本人も大変喜ばれていました。」


西本真司先生は「統合医療と健康を考える会」の発足当初から、低分子フコイダンを用いたガン治療に対してしっかりとした臨床データを積み重ねておられる先生です。国際学会などでも臨床研究の成果を発表されています。
ご自身が潰瘍性大腸炎を克服された経験から、西洋医学とさまざまな代替医療を組み合わせた統合医療で、真摯にそして温かい心で患者さんに向き合っておられます。

2009年8月3日月曜日

原発不明 多発性肝転移 <吉田先生からの症例報告>

吉田先生からの症例報告です。
「患者様はお医者さんで、娘さんからのご相談を受けました。
原発不明多発性肝転移で、肝臓全体にガンが置き換わっている状態でした。
相談されたときは、ある種の経口の抗ガン剤を主治医から処方されておられました。
西洋医学を柱にしたフコイダンの使用をすすめさせていただきました。
低分子フコイダンと抗ガン剤の併用により腫瘍は画期的に減少傾向に転じました。
この結果は医師であれば誰でも驚くと思います。
学会発表できるほどの結果に値するでしょう。 」


吉田先生は自身で低分子フコイダンの体内吸収の良さをたしかめられるなど旺盛な探究心をもち、
科学的知見の蓄積の大切さについて言及されています。
基礎的知見と臨床での知見が融合することにより、フコイダンの臨床応用がさらに加速されるものと期待されます。

2009年7月22日水曜日

膵臓ガン<古賀先生からの症例報告>

古賀クリニック院長 古賀一誠先生から以下のような症例報告をいただきました。
「横浜在住の患者さんで、74歳のときに膵臓ガンを指摘され、余命半年と宣告されました。
抗癌剤と並行して低分子フコイダンを中心にサプリメントの服用を開始され、以後2年半、定期的な検査にて経過を観察しています。腫瘍の増大は見られず、本人も元気で旅行などに出かけています。
平成20年3月のCT検査では腫瘍が微増したものの特に痛みもなく、元気に過ごされています。



膵臓は消化液の分泌やインスリン、グルカゴンなど大変重要なホルモンの分泌で重要な働きをしている臓器です。膵臓ガンは難治性ガンの中でも特に治りにくいガンといわれており、発見されたときには手遅れであることも多いとされています。
低分子フコイダンの飲用により膵臓ガン患者が快復したという症例は、現在医学の立場からすると信じがたいことのように思われます。
胃腸などの消化器系のガンでは、飲用した低分子フコイダンが直接ガンに作用して効果を示すことが考えられますが、膵臓のような腸管から離れた臓器に低分子フコイダンが作用するためには、その成分が腸管から吸収されて、血流に乗って作用したと考える方が自然だと思われます。
β-グルカンのように、腸管のM細胞により低分子フコイダン成分が貧食されて全身を回り、患部の免疫系を活性化するという機序もかんがえられないことはありませんが、免疫系の活性化だけでこうした効果が出てくるとは考えにくいと思われます。
難治性の膵臓ガンが低分子フコイダンで改善されたという症例はフコイダンの作用機序について深い示唆を与えるものであると考えられます。

2009年7月14日火曜日

「糖鎖」に作用し、ガンを正常細胞に戻す

糖鎖とは対内のすべての細胞膜の表面にある「産毛」のようなものです。体内の8種類の糖分子(グルコース・ガラクトース・マンノース・フコース・キシロース・N-アセチルグルコサミン・N-アセチルノイラミン酸)が鎖のようにつながってできています。

今、この糖鎖の働きが研究者たちに注目されています。糖鎖は人間の体にある細胞全体のネットワークにおいて、細胞同士の情報伝達を行っています。たとえば、体内に侵入してきたウィルスや異物、あるいはガン細胞への変化を関知し、様々な免疫細胞に知らせ、免疫システムを活性化させます。また、ホルモン分泌系にも働きかけ、体が必要としているホルモンを分泌させます。さらに、神経細胞にも糖鎖はくっついていますので、神経情報の伝達にも欠かせない役割を担っています。

糖鎖は生命システムの根幹を成しており、構造を分析していくことで、難病に対する有効な薬剤の開発が可能になると考えられています。
正常な細胞がガン細胞に変わると、レクチンという糖鎖結合タンパク質との結合性が変化することから、ガン細胞の表面の糖鎖構造が細胞のガン化によって変化することが古くから知られています。
ガン細胞に低分子フコイダンを作用させると、レクチンタンパク質との結合性が変化し、ガン細胞が特異的にアポトーシスを起こしやすくなることを、私たちは発見しました。
しかし、低分子フコイダンは正常細胞のレクチンタンパク質結合性には影響をあたえませんでした。ガン細胞と正常細胞の違いを見分けるというのは、じつは科学的には非常に難しいことなのですが、フコイダンはしっかりと細胞の違いを見分け、ガン細胞にだけアポトーシスを誘導するといった選択性を持っている可能性があります。

2009年7月8日水曜日

低分子フコイダンの作用 <血管新生抑制作用>

ガン細胞は自ら血管を作りだします。これが新生血管です。
新しい血管を伸ばすことでガンは増殖のための栄養補給を行うわけです。
ガンは大きくなるほどたくさんの新生血管を伸ばしていきます。そうなると患者さんの体に十分な栄養が行きわたらなくなり、やせ衰え、抵抗力が奪われていきます。
低分子フコイダンの血管新生抑制効果と転移浸潤抑制効果については、私たちも国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズクCladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表していますが、ヒト子宮ガンHeLa細胞を使った実験で、低分子フコイダンはガン細胞の血管新生を抑制するということを証明することができました。
血管新生はガン細胞が血管の成長を促進するVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を分泌することによって起こります。しかし、低分子フコイダンをガン細胞に作用させるとVEGFの分泌が抑制されました。あきらかに血管新生が抑制されているということです。

2009年7月2日木曜日

低分子フコイダンの作用 <免疫力強化作用>

低分子フコイダンを取り入れることで、免疫力も強化されます。
ガン細胞は患者さんに対し、増殖の邪魔となる免疫力を低下させます。
免疫力を維持するということは、ガンとの闘いにおいてとくに重要なポイントです。

2009年6月26日金曜日

低分子フコイダンの作用 <アポトーシス>

人の体は60兆個の細胞から成り立ち、新陳代謝しながら生命を保っています。役目を終えた細胞をアポトーシスさせるプログラムは、細胞にある遺伝子に組み込まれています。
しかし、ときどき遺伝子情報が狂い、自然死しない細胞が発現します。これは誰でも日常的に見られます。若い人でも3000、4000個のガン細胞が毎日発生していると言われていますが、すぐに免疫システムが発動し、調和を欠こうとする細胞を殺してしまいます。
問題は、ときに免疫システムに打ち勝ってしまう細胞がいることです。増殖する癌細胞を攻撃する抗がん剤や放射線は正常細胞にも影響し、吐き気や倦怠感、脱毛、肝機能障害といった副作用を起こします。
ガンの進行は止まっても、患者さんの免疫力が低下すれば、ガン細胞は息を吹き返します。しかも、薬剤耐性というヨロイを備えて復活します。
低分子フコイダンはガン細胞だけに特異的に作用してアポトーシスを誘導します。もちろん、食品ですから副作用はほとんどありません。
ただ、複雑な多糖体であるフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こさせるのかということについてはまだ研究中です。おそらく低分子の成分ではないかというところまでは追及しています。
アポトーシス誘導は低分子フコイダンの際だった特徴のひとつです。アポトーシスを起こさせる成分が明らかになれば、それだけを抽出することで、より効果が高く、副作用のないガン治療の医薬品、あるいはサプリメントを開発できる可能性があると思います。

2009年6月25日木曜日

統合医療の必要性

現代医学は外敵に対して特効薬を開発し、悪い部分は削除するという考え方で進歩してきました。
しかし、原因は特定できず、予測不能な変化をする病気に対しては、手詰まりの状態です。
なぜなら治病困難な現代病の多くは生命システムに関わる病気であり、そして生命システム自体が今日の科学ではまだ完全に解明されていないからです。
この手詰まり状態に活路を見出すため、ガン治療には各方面からのアプローチ、つまり代替医療が試みられています。
そして、西洋医学と代替医療の長所を合わせた「統合医療」によって末期ガンを克服したという臨床例が多数報告されるようになってきました。

2009年6月18日木曜日

どうしてガンになるのか?

現在日本人の3人に1人がガンで亡くなっており、やがて2人に1人がガンになるであろうといわれています。
なぜ、ガンは増え続けるのでしょう。
要因の1つは食生活にあると考えられています。本来、日本の食卓は栄養バランスに優れた野菜中心の食生活でした。ところが食の洋風化と食材の量産化が進むにつれ、化学合成された農薬や肥料、着色料や防腐剤といった添加物が使われるようになってきました。
こうした化学物質を私たちは恒常的に体内に取り込み、蓄積しています。
すると「糖鎖」という細胞同士をつなぐネットワークが乱れ始めます。これが一部の細胞を変化させ、ガン化させていく原因の一つになっていると見られています。
また、過激なストレスによる活性酸素の増加もヒトの免疫力を低下させ、ガン発現の大きな原因になっていると見られています。

2009年6月4日木曜日

「統合医療と健康を考える会」の発足

じつは、私の研究室には日々多くの研究依頼が寄せられます。
科学的な裏付けがない食品を持ち込み、有効性のデータを求める食品会社の人たちも少なくありません。
しかし、現役の医師が自ら研究室を訪れ、末期ガン患者の臨床例を示し、低分子フコイダンがなぜガン細胞消したのか?
その作用機序を調べてほしいといった依頼は初めてでした。
これは、研究に値する物質ではないかと私は直観しました。反面、一つの著効例だけで盲進することの危険性も感じました。
そこで、フコイダンを取り入れた統合医療を実践されている医師たちと、平成15年に「代替医療と健康を考える会」を発足しました。その後、「統合医療と健康を考える会」に改称し、平成17年にNPO法人の認証を取得しています。

2009年5月27日水曜日

私がフコイダンと出会ったのは

平成14年の秋のことでした。
福岡で開業されている医師が私の研究所をたずねてこられ、
「先生、ガンが消えました」と興奮した口調でそう言われたのです。
ガンは難治病ですが、必ずしも「不治」ではありません。
患者さんの自己治癒力によりガンが縮退し、消滅することもありますし、
比較的初期の段階で見つかり、化学療法あるいは放射線療法が効果的に作用したのではと考えました。
しかし、医師が語る内容は私の想像とは大きくかけ離れていました。
患者さんは70歳を過ぎた男性で、以前に右肺のガンで一部摘出されています。
今回、定期健診で左肺への転移が解り、しかも腫瘍の大きさは4cmにも達する末期の状態でした。
この患者さんの場合、ガンの三大治療法と呼ばれる「手術」「抗がん剤」「放射線」のどの治療法も年齢的、体力的に難しく、余命三ケ月の診断でした。
そしてその患者さんが最後の望みを先の開業医に託したのは、余命宣告から2か月を経過したときでした。
その医師は西洋医学に東洋医学や食餌療法、サプリメント療法などの代替医療を組み合わせた「統合医療」を実践しており、患者さんの状況を把握し、「低分子フコイダン」の飲用をすすめました。
フコイダンとはモズクやコンブ、ワカメといった褐藻類のぬめり成分を濃縮した液体のサプリメントです。
平成8年の第55回日本癌学会総会で、初めてフコイダンのアポトーシス(細胞の自然死)誘導作用についての研究発表が行われています。一部の研究者たちは注目していましたが、まだ臨床例は少なく、その医師にとっても未知数のサプリメントでしたが、余命残り少ない衰弱した患者さんにダメージを与えず、速効性が期待できるものといえば「フコイダンしかない」。それが医師の選択でした。
引用開始後、3日目には1日中続いていた咳が軽減し、
半月後には寝たきりだったのが散歩ができるまでに快復。
3ヶ月後には血液検査とMRIで腫瘍マーカーは正常値に戻り、左肺に転移浸潤していたガンがきれいに消滅したのです。
かっての余命3ヶ月と診断され、手の施しようがなかったか患者さんの腫瘍がなくなったのです。
だから「ガンが消えました」と興奮したのです。
そして医師は「先生、フコイダンについて詳しく調べていただけないでしょうか」
こうして開業医の真摯な言葉が私とフコイダンを結びつけたのです。

2009年4月30日木曜日

沖縄の天願先生

天願先生は東京の国立ガンセンターの外科医師としてガンの手術を25年ほどされていましたが、現代医療でのガン治療に限界を感じ、沖縄で統合医療に取り組んでおられることなどを話されました。ガン専門医として第一線で活躍されながら、患者さんの立場に目線をおき、大学病院などで手に負えなくなった患者さんも受入れ、往診もされながら真摯に医療に取り組んでおられるお姿には頭が下がる思いでした。
平成21年3月20日(金)に沖縄で、天願勇先生が主催された「第8回がん治療の鍵セミナー」の翌日、
天願先生が経営されている統合医療センタークリニックぎのわんで 
新聞社(沖縄タイムズ)の取材があり、統合医療の重要性について話をさせて頂きました。

2009年4月23日木曜日

ガンは克服できる病気

ガンは克服できる病気であることをぜひ信じて取り組んで欲しいと思っています。
先日の沖縄での講演会では、聴衆の方も熱心に聞いて下さり、嬉しく思いました。私は生まれが奄美大島ですが、沖縄に住んでいる88歳の親戚の方がご夫婦で聞きにきて下さり、大変お元気そうでしたので、これも嬉しく思いました。
 また、患者の体験談として鹿児島県の男性がスキルス胃ガンでしたが、フコイダンを飲み続けることで、5年生存を達成されたことをお話されました。
現在51歳の方ですが、46歳のときに、人間ドックで胃ガンが見つかり、胃の全摘手術を受けたそうです。
リンパへの転移もありましたが、現在は医師が不思議に思われるほど健康になっておられるとのことです。
ガンと宣告された時の心境、治療中の心境などを赤裸々に語られ、聴衆の方に深い感銘を与えられました。

2009年4月17日金曜日

フラクタル/宇宙フラクタル構造のなぞ

砕けた石という意味のラテン語。自己相似な図。微小部分を拡大すると同じ図が出てくる。宇宙の姿、川、水の形、人体(腸、血管など)、山脈などすべてフラクタル。多次元宇宙も素粒子もフラクタルで説明できる。局所空間に宇宙のすべてが詰まっているのかもしれない。
フラクタル構造は初期条件で決まる。
増え続ける医療費をめぐる問題点と統合医療への期待
統合医療 医薬を中心とした西洋医学的治療だけでなく、漢方薬、機能性食品、民間療法、音楽療法、笑いの療法、気功などまだ十分な証明がなされていない療法も積極的に利用する治療法。自身の自己治癒力を最大限に利用する。
空気、水、土の汚染と健康
活性酸素と病気
ヒトはなぜガンになるのか
ガンとはなにか
ガンはわがままな細胞
ガン発生の最新理論
近代ガン治療法の問題点
ガンの真の原因はストレス
統合治療におけるガン治療の目標
フコイダンとは
フコイダンのこれまで知られている機能
酵素消化低分子フコイダン抽出物に含まれる成分
酵素消化低分フコイダンの担ガンマウスに対する延命効果
酵素消化低分子フコイダンによる腫瘍免疫活性化
酵素消化低分子フコイダンのガン細胞増殖抑制作用
酵素消化低分子フコイダンのガン細胞の転移・浸潤及び血管新生抑制効果
酵素消化低分子フコイダンのアポトーシス誘導効果
まとめ:病気は人生の黄信号、赤信号であるので、病気の原因(ストレス)を知ることが大切である。
末期ガンを克服するにはまず自分自身が病気を作ったのだから、消すこともできることを強く信ずることである。イメージ療法。
水と食べ物の流れのなかで体は絶えず作り変えられているので、良い水と良い食べ物を選び、ストレス(活性酸素発生)の少ない生活を実践することである。
自分流の治療は危険である。良い医師のアドバイスを受け入れ、永年の蓄積のある西洋医療と補完代替医療を自己責任で冷静に選択することが重要である。
人生は愛を学ぶためにあり、魂は永遠であることを信ずることが心の安定に重要である。

2009年4月16日木曜日

病気とは何か

私たちの体は食べ物と水の流れによって絶えず作り変えられている。動的平衡状態が生命である。
動的平衡状態の中で私たちは病気を作ることもできるし、消すこともできる。
動的平衡状態の体に心(気、魂)が宿り、肉体を用いて魂を鍛える修行をしている。
人は死を迎えると肉体は滅びるが、魂は異次元世界に行き、新たな修行を行う。
病気は気の病であり、気を取り戻す(元気になる)修行の一つである。
良い食べ物、良い水を選び、良い生活習慣の中でストレスを軽減しながら人生を楽しみ、愛を学ぶことが大切である。
流れる水は形をつくることができる。

2009年4月14日火曜日

健康と病気

人間の体は60兆個の細胞が200以上の組織(肝臓、心臓、皮膚、脳など)を形成し、互いに情報を交換しながら、高度な機能を発揮している。
細胞も組織も毎日摂取する食べ物や水によって絶えず造り変えられているが、体温、pH、血糖値などの体の状態を常に一定に保つことで、安定した機能を発揮できる。この仕組みを恒常性維持機構と言う。
病気とは体がこの恒常性を維持できなくなった状態であり、体は恒常性を維持した状態に戻すために最大限の努力をしている。この健康を回復しようとする力を自己治癒力と呼ぶ。

2009年4月7日火曜日

第8回がん治療の鍵セミナー

平成21年3月20日(金)に沖縄で、天願勇先生が主催された「第8回がん治療の鍵セミナー」で講演させて頂いたことについて述べてみたいと思います。場所は沖縄コンベンションセンター会議場でした。400人ほどの方が参加され、私が最初に「統合医療で注目される海藻由来酵素消化低分子フコイダン〜抗腫瘍効果を中心に〜」という演題で50分ほど話をさせて頂きました。がん患者さんも参加されているとお聞きしましたので、病気とは何かから始めて、酵素消化低分子フコイダンの研究成果についてできるだけ分かりやすく話をさせて頂きました。
講演中の私                                      沖縄で活躍中の天願先生








2009年3月13日金曜日

平成21年3月13日 末期ガン克服への挑戦

世の中は時々刻々と変化しています。一人一人を取り巻く環境もやはり変化しています。人の一生もひとつの川の流れのようなものかもしれません。あるときはゆっくりとあるときは激しく流れながらも海を目指して川の水は流れています。激しく動き回る水ばかりに目をとらわれていてもマクロな目で全体を見なければその水が創りだす鮮やかな形を見ることも楽しむこともできません。この時々刻々と変わる日々の動きをプログという形で書きとどめてみたいと思いました。願わくは、鳥の目とアリの目で行き来しながら、鮮やかな人生の流れを眺めることができればうれしいなと思います。
 今日は第1回目です。いま、酵素消化低分子フコイダンなどの機能性食品あるいは機能水によるガン克服という大きなテーマの研究に取り組んでいますので、その研究のきっかけについて書いてみたいと思います。
 私は昭和48年(1973年)3月九州大学農学部を卒業し、4月九州大学大学院農学研究科食糧化学工学専攻食糧化学研究室に入学し、1978年3月に博士課程を修了しました。大学院での研究テーマは食品中の抗ガン物質の作用機構を調べることでした。当時、食糧化学教室の教授であった大村浩久先生はビタミンCの抗腫瘍活性を調べていました。また、助教授の村上浩紀先生は熊笹の抽出液がガンに効くという民間療法に着目し、その成分であるリグニンというポリフェノールが遺伝子を傷つけてガン細胞を殺すという仕組みについて研究していました。私は複雑な構造をもつリグニンの代わりに、単純な構造をもつカテコールや生体に存在するカテコールアミン類の遺伝子損傷機構を調べました。カテコールアミン類と銅イオンが反応して活性酸素種やフリーラジカルが発生し、遺伝子を部位特異的に切断することが分かりました。当時は米国のライナス・ポーリング博士(ノーベル化学賞と平和賞を受賞)がビタミンCを大量に摂取すると、風邪の予防やガンの抑制に効果があるというメガビタミン療法を提唱していました。しかし、食品成分で病気を改善したり克服したりできるということは一般にもまた科学の世界でもまだ十分受け入れられていませんでした。
 これらの研究は食糧化学研究室の初代教授であった山藤一雄先生の研究の流れをくんで行われていました。山藤先生は蚕の多角体ウイルスが感染ではなく、もともと正常な細胞の染色体遺伝子の中に組み込まれていたウイルス遺伝子が活性酸素やフリーラジカルの作用で遺伝子が切断を受けて切り出され、ウイルス粒子が産生されて病気を引き起こすという当時としては革命的な仮説(プレウイルス説)を提唱し、nature誌に10報の論文を発表しています。九州大学の百年の歴史の中でもっともインパクトファクターの高い研究者であったと評価されています。山藤先生のプレウイルス説は染色体という物質からウイルスという生命体が生まれるという点で革命的はアイデアであると評価されていましたが、その正しさが証明された1年後に、フランスの研究者たちが大腸菌のウイルスであるバクテリオファージの正常染色体内に組み込まれたウイルス遺伝子が紫外線で発生した活性酸素種により遺伝子が切断されてウイルス産生が誘発されるという類似のプロファージ説を証明してノーベル賞を受賞しました。
 その後、山藤先生は人のガンもウイルスで起こるというガンウイルス説を提唱され、逆転写酵素の発見によりノーベル賞を受賞したテミンらとともに、テミン・山藤説と呼ばれていたそうです。さらに、山藤先生は遺伝子の切断が細胞分化、抗体産生、ホルモン作用、ガン発生、ガン抑制において重要な働きをするという仮説を提唱され、その仮説の証明のための研究を当時の食糧化学研究室では行っていたわけです。
 しかし、ビタミンCやポリフェノール類は確かにガン細胞を殺しますが、正常細胞をも傷つけますので、大量に投与した場合には細胞の染色体に変異を起こし、逆にガンの発生原因になる恐れがあります。これは抗酸化物質は構造が不安定なために、フリーラジカルや活性酸素種を生成しやすいということに起因します。これを食品中の抗酸化物質の諸刃の剣的性質と呼んでいます。食品成分に抗ガン作用を期待する場合には単独で摂取するよりも様々な抗酸化物質をバランスよくとることで諸刃の剣的性質を和らげることが重要だとされています。こうしたことから、ガンは現代医学で根治することが困難な病気ですが、食品であっても予防は期待できるけれども、実際にガンになった方の改善に利用することは困難であろうと思っていました。そうした私の考えを一変させたのが還元水についての研究でした。水の電気分解で生成する水素を大量に含む電解還元水(アルカリイオン水とも呼ばれます)の大量摂取(一日4〜5リットル)によりガンが消失したという体験談を数多く聞くようになりました。実際に、調べてみますと、電解還元水が活性酸素消去作用をもち、ガン細胞の増殖抑制、転移・浸潤能抑制、コロニー形成能抑制、正常細胞への分化誘導、腫瘍免疫の活性化などが起こることがわかり、確かに電解還元水が抗腫瘍効果を持つことが分かってきました。電解還元水中の活性物質として水素と金属ナノ粒子に注目した研究を行っていますが、ガン細胞を特異的に殺す作用などが見つかってきています。日田天領水、ルルドの水、トラコテの水、ノルデナウの水などの一部の天然水でも多くの人の体験談としてガンが消失した、縮小したという話を多く聞きますので、そうした作用を持つ水を還元水と総称してそれらの作用機構を調べているところです。
 これまで述べてきた経緯から、一日2リットル程度の飲むことでガンの予防に効果があり、また初期や中期のガンなら還元水を大量に飲むことで消去できる可能性があると確信するようになりました。しかし、末期のガン患者の場合はガンの勢いとの競争になりますので、還元水だけでは弱いのではないかと思うようになりました。特に、体力が弱って水も飲むことが困難になった患者さんには手のうちようがなくなってしまいます。そこで、末期ガン患者さんでも助けることができるもっと少量でガンに効く物質はないだろうかと思っておりました。その頃に、国立九州ガンセンターの医師が酵素消化低分子フコイダンを患者さんに飲んでもらったところ、ガンが短期間で消失したということでその作用機構を調べてほしいという依頼がありました。とくに、一日数百mlの少量の飲用で効果があるということに興味を引かれ、調べてみますと、還元水よりも強い活性酸素消去作用があり、ガン細胞の増殖抑制、細胞死誘導、転移・浸潤 能抑制、血管新生抑制などの強い抗腫瘍効果が認められました。マウスを用いた実験でも顕著な効果を確認することができました。患者さんが
飲まれて いる製品が安全かどうかを調べるために、枯草菌を用いた突然変異誘起試験をしてもらったところ、まったく突然変異誘起作用は認められませんでしたので、遺伝子損傷を起こすことはなく安全であると判定されました。マウスの一過性毒性試験でも各組織にまったく異常は認められませんでした。現在は数十名の臨床医の先生方が実際にこのフコイダン液をガン患者さんの治療に利用されて多くの成果を挙げられています。西洋医学とそれ以外の医学を組み合わせた統合医療が現在注目されていますが、これからの医療は統合医療が中心になるだろうということが2008年12月に開催された第1回日本統合医療学会(会長:九州大学医学部付属病院長)で強調されていました。
 ガンは生き物です。ガンを殺そうとするとガンも生き残るために様々な戦略を使い変化していきます。ですから、放射線や抗がん剤だけでガンを根治することは困難であろうと思います。ガンを克服するには多方面からガンを封じ込める戦略が大切であると思います。様々な成分を含み、多方面からガンを抑制する酵素消化低分子フコイダン液は確かに有効であると思いますが、さらに他の方法とも組み合わせながら総合的にガンを抑制することが必要ではないかと思っています。ガンは心の病気とも言われます。ストレスをためない生活習慣を心がけることも大切です。ガンという病気に立ち向かうときには素人考えで自己流の治療をするのではなく、専門の医師(最近は統合医療に理解のあるセカンドオピニオンの医師の診断を容易に受けられるようになってきています)に相談し、アドバイスを受けながら、自己責任で治療を受けることが必要かと思います。そして、ガンは克服できる病気であると確信し、良い治療法を信じて受け入れることが大切だと思います。信じることができない人はどのような治療法でも高い効果は期待できないと思います。しかし、一方で妄信してもいけないということもあります。西洋医療を拒否するのではなく、正しい知識に基づき、より良いと思われる治療法を選択する冷静さも必要になってきます。 以上、初めてのプログですが、今日はこの辺で筆をおきたいと思います。