2009年7月8日水曜日

低分子フコイダンの作用 <血管新生抑制作用>

ガン細胞は自ら血管を作りだします。これが新生血管です。
新しい血管を伸ばすことでガンは増殖のための栄養補給を行うわけです。
ガンは大きくなるほどたくさんの新生血管を伸ばしていきます。そうなると患者さんの体に十分な栄養が行きわたらなくなり、やせ衰え、抵抗力が奪われていきます。
低分子フコイダンの血管新生抑制効果と転移浸潤抑制効果については、私たちも国際学術雑誌「Cytotechnology」に「海藻モズクCladosiphon novae-caledoniae kylin由来の酵素消化フコイダン抽出物は、腫瘍細胞の浸潤及び血管新生を阻害する」と題した論文を発表していますが、ヒト子宮ガンHeLa細胞を使った実験で、低分子フコイダンはガン細胞の血管新生を抑制するということを証明することができました。
血管新生はガン細胞が血管の成長を促進するVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を分泌することによって起こります。しかし、低分子フコイダンをガン細胞に作用させるとVEGFの分泌が抑制されました。あきらかに血管新生が抑制されているということです。

0 件のコメント:

コメントを投稿